私の息子(現在高校1年生)はADHDです。現在専門家によっては日本人口の10人に1人がADHDだという意見もあります。そんなADHDですが、一人で悩んだり難しく考えずにまずはカウンセラーや医師に相談し、一つ一つの問題を乗り越えて子育てしていきましょう。
私は医者ではない為、専門的なことは他の方々のサイトを参考にして下さい。この記事では、ADHDの息子との生活を書いています。少しでも同じ境遇の方の参考になれば嬉しいです。
妻の結論
ADHDは個性。彼の得意を探究しながら一緒に悩む。彼が楽しく生きやすい道の選択肢を作りたい。
目次
⑴ADHDとは?
⑵息子のADHDの症状
⑶症状を認識してからの対応
⑷コンサータの副作用
⑸ADHDの子供の教育
⑴ADHDとは?
ADHDには大きく分けて3つのタイプがあると言われています。
・不注意型
・多動性・衝動型
・混合型
①不注意型の特徴
・ミスが多い
・気が散り集中出来ない
・自分に興味ある事は積極的だが、集中し過ぎてしまう
・忘れ物が多かったり、物をなくすことが多い
・片付けや整理整頓が苦手
・時間が守れない
②多動性・衝動型
・優先順位が分からない
・落ち着いてじっと座ってられない
・衝動的な発言や行動をする
③混合型
不注意型や多動性衝動型が混ざり合ってるタイプ。どちらが強く出るかは個人差があります。
⑵息子のADHDの症状
私の息子は③の混合型タイプです。
息子の症状
・気が散り集中出来ない
・自分に興味ある事は積極的だが、集中し過ぎてしまう
・片付けや整理整頓が苦手
・時間が守れない
・落ち着いてじっと座ってられない
特に強く出ているのは、興味のあることに没頭すること、時間を守れない事です。
⑶症状を認識してからの対応
私は現在事実婚夫婦です。
息子が小学5年の頃に出会った為小さい頃の息子の様子は分からない為、妻から聞いた情報を掲載させて頂きます。
①自分の息子が他人と違うと認識したのは?
息子が卒園する年齢(5歳)の時
それ以前には、保育園の先生に注意されることが多くわんぱくで目が離せない元気な子と思っていた様です。
息子の卒園の年に、東日本大震災が起きました。その夏休みの機会に疎開したのですが縁もゆかりもない土地で沢山の子供たちと宿泊していたのですが、息子は他の子と比べてやはり落ち着きがないと少しずつ、違和感を覚えたようでした。
②認識してから医者の診察を受けた
以前から保育園の先生から注意を受けていたこともあり、思春期外来がある病院で医師の診察を受けました。
『少し落ち着きはないようですね。多動かな。うーん、薬があるけど飲んでみる?』
初めて診察を受けて、薬を飲むかどうかの判断を聞かれビックリした妻。服薬には抵抗があったので服薬の選択はしませんでした。その後小学3年生までは時々カウンセリングを受ける程度で服薬はせずに過ごしていました。
小学3年から服薬を始めた
落ち着きがない息子の子育ては想像以上に辛く、当初は離婚した後で収入も安定しない生活でいわゆる子育てノイローゼ状態でした。その生活に限界を感じた妻は医師に相談し再テストを受けた息子は、正式にADHDと診断されました。その時に処方されたのが【コンサータ】という薬です。
⑷コンサータの副作用
ADHDの薬には色々な種類がありますが息子は小学3年から現在(高校1年生)までコンサータを飲んでいます。コンサータの副作用としては、
①食欲がなくなる
②吐き気(慣れるまでは酷かったです)
③気分が落ち込む
飲み始め
息子は食欲がなくなりました。コンサータの効き目は飲んでから12時間で薬の効果がきれます。その間の昼食、夕食の食欲が激減します。その為、身長や体重も通常の子より成長が遅かったです。小学校卒業時の身長は138センチでした。
4年後の中学
薬にも慣れ、少しづつ食欲も出てきた頃。中学卒業時には身長が168センチになりました。普通の子より成長が遅かった息子は高校でもう少し伸びてほしいと言っています。
⑸ADHDと我が家の教育方針
私の結論は、『やる事さえ終われば何をしてもいいよ』息子は今春、地域トップクラスの進学高校である高校に合格出来ました。私が妻と話し合って決めた教育方法は下記です。
①子供の意見意思に傾聴する
②勉強はリビングでやる(親も一緒に勉強や仕事をする)
③勉強のスケジュールや日々のスケジュールは家族会議で一緒に考える
④自分の手帳を持たせて常に書くことを意識させる
⑤タイマーで管理する(アレクサ)
この5つを心がけています。
①先ずは子供の意見意思を傾聴する
子供は自分の意見を親に聞いて貰えないと反発します。先ずは子供がどうしたいのかを顔をよく見て、しっかりと耳を傾けて聞くことが大切です。ここで勘違いしてはいけない事は全て子供意見を聞かなくてもいいという事。肝心なのは、子供に意見を述べさせる事。それに対して私たち親は傾聴することです。子供は自分の意見を聞いて貰えるという安心感と、自分の意思を伝える考える力を身につけてほしいからです。もし、子供と親の意見が違う場合はなぜそれがダメなのかと家族揃って話し合います。ここのポイントも『話し合う』というところ、意見の押し付けにはならないように注意して下さい。
②勉強はリビングでやる(親も一緒に勉強や仕事をする)
自主的に勉強する事が苦手な息子は集中力がない、落ち着かない為に一人で部屋にこもって課題をクリアするのは、至難の技。まして勉強しなさい!と言うだけでは、なかなかスイッチが入らないものです。そこで、一緒に勉強しようとか、仕事するから一緒にリビングでしようと誘うことでスイッチが入りやすいようです。時々、断られる事もありますが…
東大の親御さんとはやり方が違うかもしれませんが、私がやったのは苦しいことの共有です。もちろん勉強が楽しくなるのが一番ですが、なかなかそう簡単には行きませんよね。私は子供が勉強で辛いと感じている時間は、私も時間を共有するようにしました。
子供もリビング勉強が捗るようで習慣になりました。大人は何かと仕事の疲れなどで子供との勉強時間は取れないですよね。私も仕事で疲れている時はキツい時もありますが、息子と過ごせる時間もあと少しですし大切にしていきたいと思います。
③勉強のスケジュールや日々のスケジュールは家族会議で一緒に考える
計画を立てるのが非常に苦手な息子。そこはイライラせずに割り切って一緒に計画を立てています。ここでの注意点は、一緒に話し合って計画を立てるのであって、親が一方的に決めるのではありません。
例えば
・一日の勉強時間の量を子供が1時間に設定した。
受験生の勉強量は1時間では足りないね。学年+1時間だから一日4時間はやっているよ。先ずはその半分の2時間くらいはやってみない?とか提案して、親と子供の意見のすり合わせをしていって下さい。このすり合わせと話し合いがコミュニケーションにもなるのでとても大切な時間だと私は考えています。
④自分の手帳を持たせて常に書くことを意識させる
忘れやすい息子です。常ににメモを取る習慣をつけて下さい。ポイントは自分の手帳を持たせることです。その手帳は自分で選ばせて下さい。自分で選んだ手帳は愛着が沸き簡単には無くさないからです。
⑤タイマーで管理する(アレクサ)
時間管理が出来ないのも息子の特徴に1つです。タイマーで管理させています。我が家はアレクサ(人工知能)を取り入れました。子供は新しいものには興味があります。またアレクサは1階から2階への呼び出しにも使える為、大声を出す事なく息子を呼ぶ事ができます。
まとめ
最後になりますが、息子と接するにあたって、特に特別なことはしていません。まず1番に大切な事は、子供と目と目を合わせ、同じ視線で彼らを理解をする事。考えさせる事。次に彼らを信じる事と何事も任せる事。
仕事の忙しさで子どもと距離ができていませんか?私も時々、ハッとする事がありますが、子供と過ごす時間は限られている為この時間を大切にしていきたいと思っています。参考になれば嬉しいです。
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