網膜剥離になったら失明する?
視力が低下する?
ネットで検索するとそんな怖いことばかり書いてあります。
結論、重度軽度の問題もありますが何事も準備を怠らなければ心配や不安は軽減出来ます。
網膜剥離の詳しい原因や病状などは、
ネットで医者の方々が詳しい情報を書いてあるので、そちらを参考にして下さい。あくまで網膜剥離になった私の実体験を書いていきます。極度の近視の方は是非参考にして下さい。
目次
1.網膜剥離になった経緯
2.入院準備
3.手術の感想
4.手術後はどんな感じ?
5.入院する期間と支払った費用と給付金
6.家族の協力が必要不可
現在私は30代後半です。通常網膜剥離は年配の方に多く見られますが、私は通常の健康な方とは違います。未熟児で生まれた為、網膜が弱い。(未熟児網膜症)
私は早産(未熟児)でした。体重はなんと1,200g。今は医療の進歩でかなり早産(1,000g以下)でも命を繋げられていますが、当時ではかなりの早産でした。生まれた病院では処置が難しく、その地域で一番大きな大学病院に直ぐに搬送されました。
一般の健康な方はあまり考えないかもしれませんが、赤ちゃんは目の発育が最後と言われており早産であった私は目の発育が不十分であった為に、生まれて直ぐに目の手術(レーザー手術、凝固手術)をしました。(未熟児網膜症手術)
その後中学生までは、年に2回ほど眼科で定期検査を受けていたものの、何事もなく30代半ばまで健康で過ごすことができました。中学高校は皆勤賞を貰ったほど健康優良児でした。
ただ年齢には勝てません。やはり普通の人より目が悪いので、昨年は白内障の手術を受けました。
その後、1年間は何事なく過ごしていたのですが、ある日突然。。。
飛蚊症(視界に黒い点が見える)が出始めました。最初は目が疲れているのかなと放置していましたが、3日後足らずで右目の視界の8割が見えなくなりました。(真っ暗で何も見えない状態)
これはヤバイ。。。
最初は脳梗塞かもしれないと思いましたが、昨年白内障の手術をしていたので、
取り合えず会社を早退し眼科を受診しました。
先生からは、『このまま入院して手術だね!』想定外の一言。網膜剥離になっているから、すぐ手術しないと危ないとのことでした。よって私はそのまま会社を休み手術することになったのです。
2.入院準備
そんな訳で急遽入院になった私。
私は今まで入院したことがない為何を準備すればいいか分かりませんでした。
今はネットで検索すれば何でも分かる時代。本当に助かりました。私が入院するにあたって準備したものは、こちらです。
<準備物>
・入院案内の冊子/入院時必要書類(同意書など)
・健康保険証
・診察券
・お薬手帳
・服用中の薬
・限度額適用認定証
・クレジットカード|現金少し
・PCと携帯関係/充電器各種|タブレット|イヤホン
・衣類|大きめロンT3枚|下着上下3セット|靴下3足|退院時の洋服と靴|
・院内用靴/かかとありのものと指定あり
・フェイスタオル/3枚
・ティッシュパーパー
・お尻拭き
・歯磨きセット
・プラスチックのコップ
・鏡
・マスク(10日分) ⇒ コロナ対策
・耳栓
・洗濯物を入れる袋
・ストロー
・洗顔フォーム|シャンプー|ボディソープ
・S字フック
・アルコール消毒 ⇒ コロナ対策
・水
ここで私が持って行ってよ良かったなと思うものは、
耳栓|ストロー|S字フックです。
耳栓は病室が個室か大部屋かにもよりますが、患者の中にいびきが大きいな方もいます。ストローは、術後が下向きに過ごさなくてはならないので、飲み物を飲む際に上を向かずに飲むことが出来ます。
またS字フックは、病室は収納が多くはないので、色々物をかける際にかなり重宝しました。是非参考にして下さい。
3.手術の感想
目の手術は基本局所麻酔です。全身麻酔は意識が戻る頃には手術が終わり、気持ち的に楽かもしれませんが、体へのリスクを伴います。私は局所麻酔でした。これが気持ち的な部分で本当に辛かったです。
私の場合、手術時間は3時間程度でした。運動不足の私は40歳前です。同じ体制でじっとして動くこともできずに3時間。体は痛いし、長く、不安な3時間で体はバキバキにかなり痛くなりました。高齢の方なら相当辛いのではないかと思います。
また手術自体も麻酔はしていますが、
微妙な痛さが続きました。伝わり易いか分かりませんが、例えれば治りかけのかさぶたを剥がす感じの痛みです。精神的にも肉体的にも辛い手術になりました。
4.手術後はどんな感じ?
手術の鈍痛に3時間耐えたのち、最後に網膜を定着させるためにガスを入れました。手術後はガスを入れたら視界は全くなく暗闇の世界です。またガスを入れたらガスが網膜に付くようにする為に、手術直後から常に顔を地面と垂直にしなければなりません。(ごはんの時|寝る時|歩く時|)
これが手術の痛さに比べ更に辛い。個人差はありますが、私の場合は、常に下向きの姿勢の期間は、10日ほどでした。何より辛いのは寝る時です。常にうつ伏せの状態で、寝返りも出来ません。私は神経質な方なので、このうつ伏せ状態では熟睡することが出来ませんでした。熟睡出来ない上に、翌日は体の痛さが残る日々でした。
5.入院する期間と支払った費用と給付金
入院期間:私場合は2泊3日
病院に支払った費用:¥104,554(自己負担額)
(限度額認定書提出|個室差額ベッド代¥6,600X3日含む)
通院費: ¥2,000~¥3,000程度/回(退院後2週間は2~3日に1回通院必要)
その他経費: ¥20,000(うつ伏せ用の枕|入院に必要なもの)
給付金:生命保険(医療保険)
1日入院¥10,000X3日=¥30,000
入院一時金 ¥50,000
手術費用 ¥100,000
合計 ¥180,000
やはりこういう時に医療保険の大切さが分かります。もちろんお金がある人は保険も必要ない時代だと思います。
保険については別記事を書いてますので、
こちらを参考にして下さい。
6.家族の協力が必要不可欠
目の手術はしたことない人にとっては、
白内障の手術のイメージで簡単直ぐ治ると思われていますが、全くそうではないので周囲の人の理解や協力も必要になってきます。
目が見えないということは、体が元気であっても何も出来ないということです。
網膜剥離の手術によって制限されたこと
①10日間は下向き状態なので前方が確認出来ない
②うつ伏せ寝なので熟睡出来ない
③運転は最低2週間は出来ない(今回は右目だけだったので、両目の場合はもっと長期制限されます)
④仕事も最低2週間は休まなければならない
⑤重いものは暫く持ってはいけない
上記を並べるとやはり家族の協力と介護は必要不可欠です。もし夫婦同じ寝室なら隣で熟睡出来ない事で妻にも迷惑かけますし、運転が出来ないとどこにも行けません。重いものも持てず家事も出来ません。
自分がなって分かりましたが、目が見えないと周囲の協力がかなり必要になります。周囲の方の理解も必要になります。目の悪い方ももちろんですが、現代はスマホなどの常に目を酷使している時代。皆さん目は常に大切にするようにして下さい。
コメントを残す